安全は守備
事業者にとって、販売拡大など攻めることに対し、安全は守りといえます。
守備では加点(収益)にはならないが、守備がおろそかだと、せっかくの攻撃もふいになります。
死亡事故などが発生すると、貴重な人材の損失、社内モチベーションの低下、モラルの低下、対外的な信頼の失墜などに至ります。
安全という土台がしっかりしていることで、作業も的確になり、結果、品質やサービスは向上する。
これは「安全第一」の理念です。
安全という守備をおろそかにすることが如何に持続的な経営・人材育成に合致しないか、賢明な方であれば理解されるところです。
安全(守備)の範囲は広大
ただ、安全と一口に言っても範囲は広大です。これさえすれば事故もなく安全ですという便利な方法は存在しません。
大切なことなので2度言います。
これさえすれば事故もなく安全ですという便利な方法は存在しません。
野球の守備で例えると、広大な範囲を限られた人員で守り切らなければいけないものです。
広大な範囲の中でも、特に、ここには打球が来てほしくない場所、 来たら長打になって痛い場所があります。
その守れていない痛い場所こそ大きな事故となったり、法令違反を起こしてしまっていたりします。
名だたる大企業やスーパーゼネコンなどで死亡災害、送検が発生しているのは、そういった守れていない痛い場所があるためです。
いざ大きな事故や法令違反による送検の当事者となれば仕方がないとは言ってられません。
大企業でも守り切れないのだから、仕方がないでは済まされないのです。
要所を抑える安全(守備)
大きな事故に結びつく法令違反となってしまうようなリスクの高い場所・事象については、 最低限押さえておく、その必要が経営的にはあろうかと思います。
守備を疎かにするものは泣きを見る・・・とならないよう、 リスクの強弱を判断し、 「安全第一」 に取り組みましょう 。
その一助となれば幸いです。
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